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David BRISSON
Yoga Worksのイメージビデオに、Yoga Treeのインストラクター古場久美子さんと生徒の吉川聡子さんが登場しています。

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ノロイ亀の教訓
2014.02.04 - BLOG

ウサギと亀。それは誰もが知っている話。足の速いウサギが己の能力を過信し油断したがゆえに、コツコツと地道に歩き続けたノロマな亀に敗れてしまう。この物語が示唆するのは、いわゆる「努力に勝る天才なし」という教訓です。しかし現代生活においてこの話は違うように解釈されるのではないかと思ってしまうような状況が多々あります。例えば、近くのジムでワークアウトをして、オフィスに顔を出し、家族との夕食に間に合うように帰宅できるようすべては時短と効率の良さが最優先。「ノロマでマイペースな亀なんかと付き合ってられない!」と。

先日ある生徒さんにプラナヤーマの練習を始めるか否かという相談を受けたことがきっかけでこのイソップ童話を思い出しました。プラナヤーマについてはまた別の機会に改めて書きますが、ここではプラナヤーマがアーサナの練習よりも遥かに難しいということだけお伝えしておきましょう。昨年Yoga Treeでワークショップを教えたデイビッド シルガニー氏がB.K.S.Iyengar師の言葉を借りて「アーサナを幼稚園に例えると、プラナヤーマは博士課程のようなもの」と話していました。

なぜそうなのか。ハタヨガの伝統では、まずアーサナの練習がプラナヤーマの練習に入るために身体を整える準備として仮定されており、つまりアーサナの練習が確立してからでないとプラナヤーマを始めてはならないと伝えられています。B.K.S.Iyengar師が言うように「近道はない」とのこと。

B.K.S.Iyengar師は「良いアーサナの練習は肺に伸縮性、そして自律神経に安定をもたらす」と断言します。その反面、粗末なアーサナの練習は呼吸が浅く、持久力につながりません。「粗末なプラクティス」を定義するのは難しいことです。ただし浅い呼吸と持久力のない状態へ導く状況は2つほど考えられるでしょう。例えば、意識を持たずにアーサナを機械的に練習したり、今の自分のキャパシティを明らかに超えたプラクティスをしようとするような状況。

コントロールと意識を持てないようなアーサナの練習が伴うリスクは怪我にとどまりません。イソップ童話に登場するウサギのように、寄り道をしてしまい結局前に進まないような状況に陥ります。継続的に続けられるプラクティスの基盤を固めず、難しいアーサナを繰り返し練習しながら悟りの境地という妄想を追いかけてしまうような状況。自分への理解を深められず、まさにバーンアウトしてしまいます。

ただ、ほとんどの人はせっかちで自身のプラクティスの進歩や上達に満足をしません。もちろん私もそのうちの一人。時は短く、すべての事において急ぐ必要があるように思いがち。でもノロイ亀の教えが正しいことを私たちは知っているはず。何事も急いでは実りがないということ。そのことが常に念頭にあれば、私たちは深い幸福感に満たされ次第には「至福」へと導かれるのです。

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